2012-01

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高校数学でわかる半導体の原理 (竹内淳著,ブルーバックス)

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「高校数学でわかる半導体の原理」、帯には「原理が理解できる、
もっともわかりやすい半導体の入門書」とある。私の感想では、
タイトルにも帯にも嘘偽りはない。ただ「高校数学でわかる」と
いうのは必ずしも「高校生がわかる」ではない。数学は高校程度
であっても、この本に述べらている物理は相当に奥が深い。
はっきり言うと、「半導体わかった!」と叫んで読了した人が何
%くらいいただろうか疑問である。しかし、それでもこの本は、
「最もわかりやすい半導体の入門書」といっても過言ではないと、
素人の私が言うのもなんだが、そう思うのである。

半導体関係の理論的な本は、キッテルをはじめとして、数冊読んだ。
そして思った、

「半導体、深い・・・・」

「そして、難しい・・・」

いろいろな本を読んだが、この「高校数学でわかる半導体の原理」
は、丁度良い分量で必要最低限の数式を使って分かりやすくまとめ
てあり読みやすい。読みやすさのもう一つの理由は、簡単な例をつ
かって直接的に物理的結果を導くことを追求していることもあるだろう。
論理的なステップは短い程良い。この本はよけいなことを省き、伝え
たいことの本質だけをまとめることに徹している。だからストーリー
が良くわかる。そして必要最小限の数式はしっかりと使って理系人間
も満足、そういう作戦だ。

また、半導体開発をめぐる物理学者達の逸話なども非常に面白い。
というか、この部分が多少難しい部分を読むのに疲れた読者に良い
マッサージをしてくれる。マッサージが効きすぎて、数式を流して物語
として、読んだ人もいるのではないだろうか。まあ、それでもかなり
半導体の原理を直感的にイメージできるようになるような気がする。

まとめとして、物理の内容とお話の分量がちょうど良い。またタイトル
を見てこの本を手に取った読者のレベルと内容がマッチしていて良い。
物理を学び始めた大学生や、時間のあまりない社会人、多少数式も使い
つつ半導体について手っ取り早く知識を得たい人々にお勧めの一冊である。
久しぶりに良い本にめぐり会えたと思えた。


節目

長い間「アトムの物理ノート」を趣味として楽しくやって来ましたが,
最近は忙しくてなかなか更新できません。マニアックな記事ものが多
い割には、ブックマークしてくれた方もいたようで、たまには記事に
対する質問やコメント、文章の間違いからとんだ勘違いの報告まで頂
けて非常に有り難いことです。

ブログを始めたのは2005年の夏頃だったと思います。特に打ち込む
趣味もなく、何か熱中出来るもの,時間を忘れて打ち込める何かを求め
て「アトムの物理ノート」を始めました。目標を見失いがちな日々の
中で、このブログを書くために勉強している時間は特別な意味を持って
いました。ブックマークに入れて頻繁に記事を読んでくれた方、宿題に
追われて検索でたどり着いた方、有り難うござました。おかげ様でなん
とかここまで自分を見失わずに歩いてくることが出来ました。

さて、最近、私には一つの転機が訪れました。そんな中で「アトムの
物理ノート」も変わらなければならない気がします。勉強に終わりは
ありませんし、私が物理の勉強をやめることもありません。しかし、
今のような形でブログを続けてゆくのは難しい気がします。

「アトムの物理ノート」では、物理に興味を持ってくれる人を増やし
たいという大きな目標がありました。その意味ではブログという形態
は多くの方に気軽に読んでもらえる無料の記事という点が目的に合致
しているように思います。もう一方で、ある程度物理について理解し
ている人に、次なるステップを提供するという目標もありましたが、
どうもそちらはブログ(またはネット上の記事)は不向きなのかなあ
と感じています。またブログをやってゆく中で、ガッチリとしたもの,
おそらく本の形で出版するような物を書きたいという欲求も生まれて
きました。

そんな訳で,暫く物理の記事に関しては休暇を取ることにします。
ブログはこのままの形で残りますが、更新は殆どないでしょう。
今後どのような形で物理の啓蒙活動を続けてゆくのか,まだ良く
わかりませんが,取りあえず一休みしてエネルギーを蓄えた後に、
新たなスタートをきりたいと思います。

夏ですね

暑いですね。 

今まで経験したこと無いんですが,夏フェス行ってみたい。

ab bank fesとか・・・、行ってみたいと。

検索してみましたが、チケット高いですね。 涙

物理ベーシック manavee

東大の学生が「無料の予備校」をつくることを目指して自作の講義ビデオを
youtubeにて配信しています。 しっかりと基本から講義してくれるので,
簡単なところから勉強したい人におすすめです。学生が友達感覚で講義して
くれるので親しみやすいです。物理の講師はみのりさんで、第一回目の講義
で物理を好きになったきっかけなどを話していてとても好感が持てました。
もちろん内容もしっかりとしています。

物理ベーシック(manaveeのみのりさんの講義)

映画「油断大敵」

油断大敵表紙

刑事と泥棒の間に生まれる不思議な関係を描いた人情劇。

3年前に妻をなくした関川は、派出所勤務から泥棒警察と職場が変わり
忙しい日々を過ごしていた。一人娘の美咲の面倒を見ながらの刑事の仕事
は苦労が多い。

休日、娘を自転車に乗せ遊ばせていると自転車のペダルが取れてしまう。
そこに通りかかった親切な中年男性。手持ちの道具箱を使い自転車を直
してくれる。男の持つ道具箱を不審に思った関川は職務質問をするのだ
が、この中年男は大泥棒の猫田定吉である事が判明する。


捕まった猫田に関川は「先日はどうも,娘の自転車を有り難うございます。」
と頭を下げるのだが、泥棒に頭を下げる関川の人柄に惚れて猫田は犯行を
自供。その後も猫田は、関川に刑事のいろはを教えこむ。二人の間には
泥棒と刑事という関係を越えた信頼関係のようなものが生まれるだが、
「泥棒は自分の天職、だから辞められね」という猫田と曲がった事が嫌いな
真っ直ぐな刑事、関川。刑事と大泥棒のライバルの間に展開する人情劇を
コミカルに描いた作品。


おそらく台本を見ると「こんな臭い台詞、しらじらしくて見てられないよ」
と思うようなシーン。役所広司の持つ誠実でお堅いイメージと、巧い演技で
ぐっと引き込まれる。そして猫田演じる柄本明。
くぅー、こんな風に大泣きされると、しらじらしいなんて言えねぇ。
そんな映画です。まあ、この映画、特に泥棒役の柄本明程、職人気質の
泥棒猫田定吉を演じられる役者はそうそういないでしょうね。

半減期を覚えよう

福島原発の事件以来、好むと好まざるとに関わらず放射性物質についての
話題が多くなっています。会話の中で,半減期という言葉良く出て来ますが、
その意味は、

「半減期=放射性物質が半分になるまでの時間」

です。それではどのくらいたったら放射性物質がゼロになりますか?という
質問が出てくるかもしれません。先ず下の半減期を説明するためのアニメ
ーションを見て下さい。Tは半減期(ヨウ素131なら約1週間)で時間は半減期、
そして半減期の2倍、3倍と経過した場合に対応しています。



半減期経てば半分、半減期の2倍の時間が経てば元の量の1/4に放射性物
質は減ります。目を凝らして左下隅を見て下さい。半減期の10倍経っても,
放射性物質はゼロにはならず、ほんの少しの残っている事が分かるはずです。
半減期の20倍経っても、やはりほんのほんの僅かには残っています。

しかし,微量の放射性物質は福島原発の事件以前にも存在しているものです。
そもそも自然界にはいろんな放射線が降り注いでいます。太古から我々人間
はそういった環境の中で生きてきました。だからゼロになるのにどのくらい
時間がかかりますかという質問には意味がありません。健康に害がない程度
に減るのにはどのくらいかかりますかという質問に変えなければなりません。
その答えは、やはり専門家の知識に頼るしかないと思いますから,
2011年3月30日のメモからリンクを辿ってください。

鴨とアヒルのコインロッカー

ウァアああ・・・また伊坂幸太郎にやられた!

始まりは、なんだかかったるいロード・ムービー的な雰囲気で、
私的には全く期待していないんだが、頭ではなく映画好きの
第五感みたいなものが疼いてくるんだよね。だって今時、大学生
になって親元離れて来たやつが,引っ越しのダンボール整理しながら
ボブディラン歌いますか? 

かもとあひるのコインロッカー

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半減期 その2

前回半減期の公式を導いた。重要なので再度公式を書く。
1秒間に壊れる確率がqである原子の半減期Tは

T = log(1/2)/log(1-q)

となる。半減期の意味は、原子が元の半分の個数に減るまでの時間
であった。

ところで半減期の公式は確率の式であって,実際にいつも
T秒だけ時間たてば原子が元の半分の個数になっているとは限らない。
例えば100個あった原子の数は下のグラフのように時間と共に減って
ゆく。勿論これもたまたまであって,いつも同じグラフになるとは
限らない。一例である。(これは乱数を振ってつくったグラフ)
decay_life_time1.jpg
グラフが滑らかな線ではなくカクカク折れ線のようになっている。
1%の確率で壊れるとはいっても、たまたま壊れる時もあれば、
予想に反して数秒立っても一個も壊れない事だってある。
これが確率的であるという意味である。

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アトム 

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趣味   近所散策と物理