2017-04

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≪ 温度 その2 ALL Q19 級数和に関する問題 ≫

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北村薫 短編集「水に眠る」

え?男?最初の3つの作品「恋愛小説」「水に眠る」「植物採集」を読んだ後の感想である。切ない恋愛を、しかし淡い水のように描くもんだから当然女性だと思っていた(北村薫は男性である)。恋愛ものなら私は断然「植物採集」が好みである。これらの作品に続くのは「くらげ」。現代社会の持つ希薄なコミュニケーションを題材にした近未来の話。少しぞっとさせられる話である。「水に眠る」に含まれる全10作品:

恋愛小説
水に眠る
植物採集
くらげ
かとりせんこうはなび
矢が三つ
はるか

ものがたり
かすかに痛い




短編集にある10作品、どれも素晴らしい読み応えである。北村薫の才能が溢れ出ているような多彩なストーリ展開。うむ・・・・こんなものも書けるのか、渋いなあと思わせる。本を読まない私が知らないだけであって北村薫は実力のある超売れっ子作家だそうだ。

私が特に気に入ったのは「ものがたり」。いったい何の話なんだろうと思って読んでいるとある瞬間からオオオォォォ・・・・と来る感じ。少女の口から語られる物語を通してなにかが・・・。説明したいが読んでない人のために口を閉ざしておこう。もう一つは「もし二夫一妻制が実現したら男達はこんな切ない思いをすることになるぞ!」と脅されている感じの話だ。少しヤルセナイ気分になった男性は私だけであろうか。

兎に角☆☆☆☆でお薦め。こんな風に面白い話が次から次へと出てくるのがプロの作家なんだなあ。というか平凡な日常に少しスパイスを加えて作品にしているのであろう。その絶妙なスパイスの配合と匙加減が職人のなせる業。こんな風に話を書けたら気分がいいだろうなあ。

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