2017-09

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ハイゼンベルグの顕微鏡;石井 茂 (著)

総合評価:3
お薦め度:量子力学の歴史に興味がある人向け
レベル :科学が好きな人全般
コメント:主題に割くページこれだけ?




これは、読み終わった後不満全開ですよ。小澤の不等式について説明してくれるんじゃなかったの? というのがまず思うこと。それなのに、本題にはなかなか入らず、わき道へそれ、さらにわき道の奥へ奥へと進んで行く感じです。しかし、そのわき道であるところの、量子力学の歴史は非常に面白い。よってわき道に逸れるのが長すぎると不満を覚えつつも、楽しめてしまう。例えば、シュレディンガーが自由恋愛主義者で恋多き人だったエピソードや、物理議論で徹底的なボアーの姿、そして量子力学構築に貢献した数学者達の話などが知れて楽しいです。それは堅苦しい歴史書ではなく、近所のオバチャン達がする世間話に近いです。そういった意味で、歴史に関しては非常に楽しい読み物だと思います。ただ本題の小澤の不等式に関しては本当に軽くしか説明してくれません。その重要性を導くために重力波検出の話(これはこれで面白い内容)が入るんですが、これがまた時間稼ぎに感じられてしまうなど、構成として私個人の不満があるので、評価は3にしました。ハードカバーで1800円とちょっと高いですが、文庫本がでて800円くらいの値段であれば、お買い得な本だと言えるでしょう。 主題である小澤の不等式はハイゼンベルグの不確定性関係を拡張したもので、

(1)量子状態自身が持つ位置Qの揺らぎσ(Q)
(2)量子状態自身が持つ運動量Pの揺らぎσ(P)
(3)測定によって得られる位置Qの揺らぎε(Q)
(4)測定によって引き起こされた運動量の揺らぎη(P)

の4つの揺らぎを統合した関係式

ε(Q)η(P)+ε(Q)σ(P)+σ(Q)η(P)≧h/4π

の事です。最近の量子力学のテキストでは観測についての難しい問題を避けるために、量子状態がもつ揺らぎについての関係式のみを議論します。それは、位置と運動量の交換関係からシュワルツの不等式を使って
導出されるもので、

σ(Q)σ(P)>h/4π

を不確定性関係と呼びます。小澤の不等式は位置の測定によって得られる実験値の揺らぎと、その測定が与える運動量への影響、そしてもともと量子状態自身が持つ揺らぎを組み込んだ関係式です。量子力学の基本関係式といわれてきた不確定性原理に新たな発展をもたらすかも知れないという意味で注目されているようです。素人である私が思うに、論点は、測定に関する量子相互作用のモデルが物お理的に妥当かどうかと言うことだと思います。(プィジカル・レビュー誌に掲載された論文なので、計算をおったわけではありませんが、そういった数学的なところでミスがあるとは考えづらいと思います。)専門家による一般向けの解説記事があると良いのですが・・・・。そもそもそういった事を「ハイゼンベルグの顕微鏡」に期待していたのですが・・


ところで、量子力学に興味がある人はyoutubeのDr.Quantumを見てください。よくできてますが、いったい誰がつくたんでしょうかね。日本語訳があるとなお更良いのですが。

http://www.youtube.com/watch?v=DfPeprQ7oGc

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