2017-10

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≪ 春宵十話 (岡潔) ALL 今でも輝きを放つ名曲たち 8 ≫

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「量子力学を見る 電子線ホログラフィーの挑戦」 外村彰著 (岩波科学ライブラリー)

科学系の本を読んで興奮したのは久しぶりではないだろうか。
内容はサブタイトルにある「電子線ホログラフィー」を用いて量子力学系を見ること。
具体的には超電導体の磁場を見る実験とか、古い量子力学のテキストには仮想実験として取り上げられる二重スリット(電子線を用いたヤングの干渉)実験を実際にやってみましたという話である。

二重スリットの実験。つまり電子を一個ずつ飛ばして量子干渉が起きるか?という量子力学誕生以来の論争に実験をもって決着をつけるという凄い仕事。誰も実現できるとは思わなかった二重スリット実験、電子を一個ずつ飛ばすという技術が可能にした!量子力学の生みの親であるボアーやアインシュタインにも是非見てほしかった。この実験で「日立製作所の外村彰」という名前を知っている方も多いと思われる。 AB効果の実験的な検証も超一流の仕事で、当に「量子力学を目で見る」というタイトルに相応しい写真が掲載されている。

これはイギリス王立研究会での金曜講話というセミナーの内容に基づき本にしたものらしいが、内容的に素晴らしいことも当然ながら、著者の人柄がでているような語り口調で肩がこらない。また説明が非常に分りやすい。 ゴチャゴチャしたことを言わずに、分りやすい例を一つバシッと持ってくる、そしてすごくインパクトのある実験結果を写真で見せるというスタイルである。数字がいっぱい並んだ実験結果なんかよりも、現象を目で見るということはすごく面白いということを再認識。 AB効果、超伝導、量子力学の確率解釈などに興味のある方には120%お勧めの一冊だろう。

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