2017-06

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≪ 節目 ALL 宇宙は本当にひとつなのか (村山斉著,ブルーバックス) ≫

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高校数学でわかる半導体の原理 (竹内淳著,ブルーバックス)

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「高校数学でわかる半導体の原理」、帯には「原理が理解できる、
もっともわかりやすい半導体の入門書」とある。私の感想では、
タイトルにも帯にも嘘偽りはない。ただ「高校数学でわかる」と
いうのは必ずしも「高校生がわかる」ではない。数学は高校程度
であっても、この本に述べらている物理は相当に奥が深い。
はっきり言うと、「半導体わかった!」と叫んで読了した人が何
%くらいいただろうか疑問である。しかし、それでもこの本は、
「最もわかりやすい半導体の入門書」といっても過言ではないと、
素人の私が言うのもなんだが、そう思うのである。

半導体関係の理論的な本は、キッテルをはじめとして、数冊読んだ。
そして思った、

「半導体、深い・・・・」

「そして、難しい・・・」

いろいろな本を読んだが、この「高校数学でわかる半導体の原理」
は、丁度良い分量で必要最低限の数式を使って分かりやすくまとめ
てあり読みやすい。読みやすさのもう一つの理由は、簡単な例をつ
かって直接的に物理的結果を導くことを追求していることもあるだろう。
論理的なステップは短い程良い。この本はよけいなことを省き、伝え
たいことの本質だけをまとめることに徹している。だからストーリー
が良くわかる。そして必要最小限の数式はしっかりと使って理系人間
も満足、そういう作戦だ。

また、半導体開発をめぐる物理学者達の逸話なども非常に面白い。
というか、この部分が多少難しい部分を読むのに疲れた読者に良い
マッサージをしてくれる。マッサージが効きすぎて、数式を流して物語
として、読んだ人もいるのではないだろうか。まあ、それでもかなり
半導体の原理を直感的にイメージできるようになるような気がする。

まとめとして、物理の内容とお話の分量がちょうど良い。またタイトル
を見てこの本を手に取った読者のレベルと内容がマッチしていて良い。
物理を学び始めた大学生や、時間のあまりない社会人、多少数式も使い
つつ半導体について手っ取り早く知識を得たい人々にお勧めの一冊である。
久しぶりに良い本にめぐり会えたと思えた。


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