2017-10

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≪ 高校数学でわかる半導体の原理 (竹内淳著,ブルーバックス) ALL 「[独修微積分学 梶原譲二著 (現代数学者)」 ≫

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宇宙は本当にひとつなのか (村山斉著,ブルーバックス)

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我々はこの宇宙についてどこまで理解しているのだろうか? 
「この宇宙は本当にひとつなのか」(村山斉著)は,最近の宇宙論の
研究について分かりやすい言葉で語った啓蒙書である。

内容は昔から知られている暗黒物質の話題から始まり、ダーク
エネルギーの発見について解説し、次第に空間次元が4次元や5次元
などの高次元理論へと発展してゆく。我々の宇宙に満ちている
エネルギーを測ってみると、通常の物質が4%程度しかなく、
暗黒物質が23%もあるという。暗黒物質は、光を放出しない
ので我々の目では見えない物質だと思われている。光で見ること
ができないのだが、その質量が万有引力で確認できるのである。
更に驚くべきは、70%がダークエネルギーというこれまた訳の
分からないものだということである。訳の分からないものでも、
それが『70%も在る』と言えるのが科学の妙というものだろう。
そういったことを分かりやすく解説してくれるのが嬉しい。

後半になってくると、実は我々の宇宙以外にも幾つも宇宙があって
も良いのではないか?などのSFとも思える話題が議論される。
ワクワクしながら読み進める。

数式は使わない一般向けの啓蒙書のスタイルで、例え話も取り
入れつつ、様々な話題が一つの物語として繋がってゆくような、
スリルに満ちあふれている。 最近の宇宙論の話題が軽快なリ
ズムで語られるのがこの本の特徴ではないだろうか。反面、多少
ストーリー展開が早くて置いてけぼりをくうことがあるかも知
れない。それでも、膨張宇宙論や相対性理論について聞きかじ
ったことがある読者なら非常に満足のいく一冊ではないだろうか。

まとめると、軽いタッチで話がすすんでゆくが内容的にはかなり
高度なことがさらりと書いてある。深く理解したいというよりは
最新の話題に広く触れたいという読者にお勧め。読み終わって、
「宇宙ってやっぱり魅力的だなあ」と思える一冊。

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