2017-05

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≪ 「シュレディンガーの猫」のパラドックスが解けた! 古澤明著 (ブルーバックス) ALL 映画「ミッシングID」 ≫

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パラドックス! 林 晋 編著 (日本評論社)



哲学,数学,物理の分野から様々な著者が、パラドックスについて書いた短編を
一冊にまとめたもの。パラドックスの内容としてはゼノンのパラドックスのよう
に良く知られたものから,バナッは−タルスキーのパラドックスのように一般に
はあまり知られていないものまで様々である。

ゼノンが提示したと云われる、アキレスと亀のパラドックスについては野矢茂樹
さんが書いていて、前々から知っている話ではあったが楽しく読めた。
バナッハ−タルスキーについては理解は全く深まらなかったが、このパラドックス
が3次元(又はそれ以上の次元)に特有のものであるということが述べてあってか
なり興味がわいた。これには空間の回転対称性に関する群の構造が関係している
とのこと。2次元はSO(2)で、これは可換群で、三次元はSO(3)でこれは非可換群
となるので、非可換性の現れる3次元以上の空間で起こるパラドックスらしい。
何故、非可換性が体積の概念に関係するんだ?誰か解説してくれーという叫び
が起こる。

バナッハ−タルスキーのパラドックス:
「ある大きさの球体を微小な部分に分割して、その破片を組み合わせる
ことによって、もっと大きな球体を作ることができる」という感じ
のパラドックス。



抜き打ちテストのパラドックスやヴィトゲンシュタインのパラドックスも
面白かった。「双子のパラドックス」や「シュレディンガーの猫」などの
物理に関係したパラドックスも紹介されていて、物理関係の書物を読まない
人達には新鮮で刺激的な内容だと思う。途中、編著の林晋さんが「ドラえ
もんのパラドックス」で短いコラムを書いていて、どこでもドアについて
考察したりと、とても楽しいものとなっている。


こういう話題に興味のある方には絶対お勧めの一冊。

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