2017-06

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≪ ボルツマンの原子-理論物理学の夜明け- デヴィッド・リンドリー 松浦俊輔訳 ALL 統計力学を学ぶひとのために 芦田正巳著(オーム社) ≫

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熱力学を学ぶ人のために 芦田正巳著(オーム社)



講義調に書かれた熱力学のテキストで非常に分りやすい一冊です。
「はじめに」で書かれているように、著者の講義録をそのまま出版
したものだそうです。
第1章 第0法則と熱平衡状態
第2章 第1法則と内部エネルギーと熱
第3章 過程について
第4章 第2法則とエントロピー
第5章 熱力学関数の関係式
第6章 変化の方向と安定性
第7章 相転移

第4章までで内部エネルギーの微分形式を導出しています。
平衡状態や温度の定義など、かなりじっくりとやっていて、
実際に講義を受けているような感じで進んでいきます。
第5章はS,V,Nを状態変数とみた内部エネルギーの微分形から熱力学
的な量の関係式を導出します。そして、第6章で二つの系を接触させた
場合などに系が平衡状態になるための条件について議論します。
つまり熱い物質と冷たい物質を接触させると、熱い物質は温度が下がり
冷たい物質は温度があがって、二つの物質の中間的な温度で合成系は
平衡状態に達することを示します。最後の章は気体液体相転移に
ついて簡単に説明しています。

熱力学に興味はあるが、今更大学の授業を聴講するのは難しい
社会人にとっては、この本は最適な一冊ではないでしょうか。
特徴は、

1) あまり多くのことを詰め込んでないが、説明はジックリと
 基本から丁寧に書かれている。
2)文章が口語調で、読みやすい

ということでしょう。非常に分りやすいので、「熱力学を学ぶ
ひとのために」のタイトルどおりの一冊です。意欲のある人は
これを出発点にして、さらに本格的な本にチャレンジすると良
いでしょう。



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