2017-06

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≪ 中嶋貞雄著 超伝導 (岩波新書) ALL ハーバード白熱教室 ≫

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現代の熱力学 白井光雲著(共立出版)



現代の熱力学 白井光雲著を読んでみた。読んでみたというのは、
とね日記で紹介されていたので興味を覚えてのことだ。
「現代の熱力学」というタイトルが、通常の熱力学とその定式化
において何か異なる視点を与えているのかというと、必ずしもそ
うではないだろう。ただ、「はじめに」で述べられているように
熱力学は最新の研究においても必要不可欠のツールであり,日々
あたらしい応用が拓けており、「もうすでに陳腐な分野」である
というイメージを払拭したいという著者の意気込みがタイトルに
表れているということだ。

また、論理展開という面でも,著者のこだわりが現れている。
通常、テキストと呼ばれるものは、知識を積み上げてゆくことに
即して演習問題が与えられ、更に理解を深める。そしてまたその
上に新しい概念を導入して積み重ねてゆく。それが所謂「テキスト」
であろう。しかし、この本ではあまりそういった積み重ね的な学
習順番に拘らずに、後で習う事項であったり、又は全くこの本では
扱わないものであっても、読者の興味を刺激するものであれば適宜
演習なり本文なりで取り入れてゆく方針である。例えば,状態方程
式や,温度,熱量についても詳しい説明に先立ち、かなり早い段階
で演習問題等で使われる。つまり,これらの事については,ある程
度高校物理などで習っていることを前提にして書かれている。

全体として300ページ程度のかなり分厚いものだが、著者の拘り
によって具体例が非常に豊富で、その演習問題の分量はかなりもの
である。ページ数にして全体の半分くらいの分量である。そして、
これまた著者の拘りどうりに、それらの演習問題は非常に面白い。

熱力学をこれ一冊で勉強しようとするは無理があると思われるが、
およそ一つの分野を修めようと思えばテキストの3,4冊*は読まなけ
ればならないとするなら、この本はそれらの中の一冊であろう。
「熱力学はそういう風に使えばよいのか!」という具体例ばかりで、
ついつい引き込まれてしまう。

*)少なくとも3,4冊という意味で、大抵10冊くらい読むのではないか。
皆さんどうですか?ただ、読むにもいろんなレベルがあるので、読み
すぎてる場合には、分からないから読んでいる,そしてやはり分からない
ということもあるかな。


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