2017-03

目次

≪ 現代の熱力学 白井光雲著(共立出版) ALL 意味がわかる統計学 ≫

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハーバード白熱教室

hakunetsujusticeharvard.jpeghakunetsurekishiharvard.jpg

マイケル・サンデル教授のハーバード白熱教室Justiceは、非常に楽しめる。
本も出ているが、やはりDVDを購入して講義を見るのがベストだと思う。
英語の勉強をしたい人は、Youtubeに画像がアップされているのでそちらを
見るのも良いだろう。とにかく、これほどレベルの高い講義は滅多にない。
留学することなく、サンデル教授の講義を受けることができるとは、
真に素晴らしい。もちろん実際に講義を受講すると、いくつかの著書や論
文を読むなどのレポート課題が課されるのだろう。単にTVの前に座ってい
るだけでは、本当の意味で受講したとは言えないだろうが、少なくとも世
界のトップ・レベルがどれほどなのか、感じることはできるだろう。




ハーバード白熱教室と言えば、羽田空港の書店で目について購入したのが
「ハーバード白熱日本史教室」北川智子著(新潮新書)である。最初の数
ページ、そして帯の宣伝にもかなりビビッ!ときた。ちょっとした出張の
合間に読むには最適な本であった。「若き日本人女性の斬新な講義にハー
バードが熱狂した!」。帯の一文である。こんなに若い日本人女性が、ハ
ーバードで活躍していたなんて!という驚きと興奮と伴に読み始めた。

始まりは、彼女のカナダ留学から始まる。もともと理系の分野で学部をでた
著者が、なぜ歴史という分野に入っていったのか、ワクワクしながら読みだ
す。そして次第に研究者、大学教授としての彼女のサクセス・ストリーが語
られる。非常に貴重な体験談だと思って楽しめた。私個人の趣味としては、
どのような講義をしているのか、または日本史についてもっと深く語ってく
れることを期待していたのだが、それらについて詳しくは書かれていない。
日本史に関する著者の主張が私の中にスーと入って来ないのが残念ではある
が、彼女のサクセス・ストーリーは楽しく読むことができた。
こういった出会いってあるんだなあ、人生って不思議だと思える一冊でした。

コメント

勉強方法

学生時代の私は講義内容をフォローしたり演習の授業で与えられた演習をこなしたりしてました。本は授業の参考程度に読むだけでした。本当にまじめに読んだのは量子力学の本だけで、それもゼミを開いてみんなで読んだのです。最近は、簡単な本ならざっと読んじゃいますが、やったことがないような問題があるときは手を動かします。基本的に手を動かさないと理解できないタイプなので、ガリガリ計算します。あとは、目標を設定して今週は”ここまで読む”とか決めて自分に喝をいれるとか。ノートをつくってみたり、ゼミを開いて人前で説明してみたり、読み方は人それぞれだとおもいます。演習問題はやっとかないと知識として残らない気がしています。

遅くなりましたが、本を紹介してくださってありがとうございます。
バークレー物理学コースに興味を持ったので、
それで勉強しようと思います。

最後にもう一つ質問させてください。
アトムさんがバークレーのような物理の専門書を
勉強するときは、どういうふうに勉強しているのですか?
ぜひお聞きしたいです。

力学や電磁気学の参考書

大学の物理のスタートは力学と電磁気学でしょう。これらを2年生を終えるまでにやっておくのが通常だと思います。参考書の一例としては以下の力学や電磁気学のテキストとです。
○物理テキストシリーズ(岩波)
力学(小出昭一郎)、電磁気学(砂川重信)、その他統計力学や量子力学もあります。
○岩波の基礎物理シリーズ
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/2/007921+.html
○原島鮮
力学(I), (II), (同著者の「熱力学・統計力学」も良いと思います)
○バークレー物理学コース
力学、電磁気学

どれでも良いですが、このレベルの本を1冊、ある程度全体を通して読んでください。その過程で当然、一冊だけでは理解できなかったりしますので、ほかの本にも目を通すことになるでしょうが、基本的には一冊をやり遂げることが大事だと思います。大学の講義もこのレベルをやると思われるので、講義と並行して読むのも良いでしょう。

さらに力学を深く理解するためには、微分積分(微分方程式の基礎を含む)や線形代数の基礎知識も必要になってきます。電磁気には、ベクトル解析が必須です。また、フーリエ解析も知っていなければなりません。学部の3年くらいまでには複素解析もやっておく必要があります。この手の分野は物理数学として一冊に纏められている本もありますが、各分野、一冊はしっかりした本を買って読んだ方が良いと思います。物理数学の参考書は
○物理入門コース10
物理のための数学(和田三樹)
○岩波基礎基礎物理シリーズ(10)
物理の数学(薩摩順吉)
があります。

こういった基礎ができると、その分野で名著と呼ばれているものを読んでその深みが分るようになります。名著として名高いのは
○力学 ランダウ=リフシッツ理論物理学教程
○ファインマン物理学<1> 力学(ファインマンの本は、高校物理の次のステップとして最初から読むことも可能な内容です。数学的には平易であっても、その内容は深いので、読通すのには時間がかかり、最初に読む本としてはあまりお勧めできません。)
○上記のバークレーの物理シリーズの電磁気もなかなか良い本だと言われていると思います。

このように、学部2年を終えるまでに上述の内容をマスターしておく必要があるわけです。高校物理の復習をのんびりやる時間があるでしょうか? そういったこともあって、高校物理を復習するより、先に進むことをお勧めしているわけです。この後、統計力学と量子力学、そして相対性理論と現代物理学の勉強が3年生や4年生で待っています。大学4年で、ここまでやって、やっと基礎が身に付いたと言われます。基礎が身に付けば、次は研究を視野にいれた本当に専門的な内容に入っていきます。物性物理をやるなら、個体物理や場の理論、有限群基礎、素粒子理論なら相対論的な場の理論、リー群やリー代数、宇宙物理なら一般相対性理論、微分幾何学やトポロジーと様々な分野を勉強するでしょう。また、コンピューターをやるなら情報理論をやるかもしれません。さらに実験系を専攻するとテクノロジーに関しても深く精通する必要がでてきたり、プログラミングもできたほうが良いでしょう。確率統計の知識や検定なども知っておいて方が良いでしょう。とにかく勉強することは山ほどあります。そして研究が始まると勉強をする時間を確保するのも難しくなってきます。論文を読んだり、データー解析をしたり、英語で文章を書いたり。

それでも、一歩一歩確実にやって行くよりしかたありません。長い道のりも最初一歩から、コツコツと積み上げていってください。応援しています。そして、あまりあれもこれもやろうと焦ったり、分らない分らないといって悲観的になったりしないでください。先ずは楽しみながら。最後はどれだけ継続できるかだと思います。だから、楽しむことが一番だと思います。

物理オタクさんへ

高校の物理がある程度できるんであれば、先に進むべきだと思います。それらを復習して完璧に理解できるようになる、例えば「東大や京大の入試問題でも全て解ける」というくらいに理解を深めることに時間をかけて高校物理の復習をするのは効率がよくありません。だって、高校物理で扱った内容だって、大学物理でもやるわけです。ただ、もう少し精密で数学的な視点から見直すわけです。いきなりですが、柔道に例えますと「足払いも、背負いも何一つ完璧にできません。だから乱取りはやりません!」という選手に対して、私なら「いや、乱取りは早い段階でやりなさい。全てのを総合的に修練する方が、個々の技も洗練されるのです」といいたいわけです。だから、中学や高校の物理の復習ばかりに時間をかけるより、本当に学ぶべきことを学び始めた方が良いと思います。大学物理をやってから高校物理を見直してみると簡単に感じますし、実際大学入試の問題なども良く解けます。つまり大学の物理ができるようになれば高校物理の問題なんかもすらすら解けるようになります。

大学の物理は高校の物理とは別物だという表現は誤解を招いているかもしれません。基本的に高校の物理や大学の物理という区別はありません。扱う現象は同じです。大学の物理は基本法則から全てのことを統一的に見る視点を提供するだけのことです。高校物理は各現象に別々の解放を公式的に与えることが多いこととは対照的です。しかし扱う現象は同じものです。

よって私の意見では、高校までの物理をある程度理解した人が完璧を目指して高校物理の復習に時間を割くのは効率的でないと思います。おそらく物理オタクさんが、「橋本の物理」や「為近の物理」などの高校物理の参考書を復習しても、感動や興奮もないですし、何か新しい知見や深い理解が得られるでしょうか。むしろそういった参考書は、物理の研究者を目指すという志をもった物理オタクさんには有害でさえありえます。物理オタクさんは将来的には論文を読むわけなので、その意味でも今からもっとレベルの高いものにふれておいた方が良いと思います。どうしてもそういった復習をやるなら、高校物理の参考書の中では、為近先生の「ビジュアルアプローチ 力学」は例外的で、かなり大学の物理に近いものです。しかし、それとて大学レベルの教科書では同じような内容が書いてありますし、もっと精密に展開されています。「橋本の物理(?)」は物理オタクさんが復習するような深いことは書いてありません。そういった手取り足取りしてくれる高校物理の参考書はもうやめて、大学の講義に即したテキストを読み始めたほうが良いと思います。大学物理のテキストは、どんなに易しい内容であっても、最後の方まで行くとかなり高度になり、短期間で読み通せるものではありませんが、それに時間をかける意味は多いにあります。少なくとも「力学とは○○の原理で全ての問題が解ける」と胸を張って言えるようになります。そういったレベルの教科書は何冊もありますが、だいたいどれをとっても、一冊通して勉強すれば何かを得ることができます。一番良いのは書店等で手に取って、自分が読みたいと思ったものを読むのが良いでしょう。それでも一応の指針が欲しいというのであれば、参考になると思われるテキストを次のコメントで列挙します。長くなったのでこの辺で。

ご回答ありがとうございます。

中学、高校と物理はかなりできるとまではいきませんが、ある程度はできました。
しかし、これから学ぶ大学の物理はかなり難しいものだと思い、復習と大学の予習
の意味も兼ねて、中学、高校のを勉強しようと思いました。

このことも考慮に入れていただけると幸いです。

なので、お手数おかけしますが
中学、高校の物理を勉強できる本
大学の物理の本
を紹介して欲しいです。

物理オタク

高校と大学の物理は全くと言ってよいほど別物という考えもあるでしょうが、やはりある程度の関係はあるわけで、高校物理が理解できない人が大学物理を理解できるとはなかなか思えません。というわけで、やはり高校物理もある程度は理解している必要があると思います。ただ、物理オタクさんは将来研究者になりたいというくらい物理が好きなわけですから、高校ぶつりでもある程度得意だったはずです。違いますか?もしも、高校である程度の勉強をされているなら、次の段階に進んだほうが良いと思います。高校物理でも解けない暗い難しい問題はりますが、その辺はもっと高い視点から物事を見ることができるようになれば、問題自体簡単に思えてくるでしょう。

それで大学以上の物理の勉強方法ですが、いくつかのタイプがあるかもしれません。数学が非常に得意な人は、数学的な方面から勉強すればよいでしょうし、自然現象を理解したいひとは、現象そのものを理解しようとすれば良いでしょう。どちらにせよ、基礎的な分野である、力学、電磁気学、統計物理(+熱力学)、量子力学、相対性理論は修めなくてはならないと思います。余裕がある人は流体力学やると良いでしょう。これらの勉強については、一つごとに、どんなに頑張っても半年くらいはかかりますから、5つの科目で2年半くらいはかかるわけです。その勉強法はというと、やはりある程度のレベルの本を一冊読通すことが大事だと思います。できれば友人や先輩達とゼミを企画すると良いと思います。私の意見では、大学に通うメリットは同じ志の仲間を見つけることが容易であるということにつきます。このような大学に通うメリットを利用しないのはまったくもってもったいないと言えるでしょう。先ずは同じ志を持つ友人を見つけて勉強してください。1年生だとゼミをやっている人はいないでしょうが、3年生や4年生になれば自主ゼミをやる人が多いと思います。

お勧めの本などは、また次ぎに返事したいと思います。

こんばんは。アトムの物理学ノートとてもためになりますし、面白いです。


質問なのですが、

今私は大学1年生で、物理の研究者になりたいとも思っています。

物理がとても大好きで、勉強したいのですが、

受験勉強と違いどう勉強すればいいのかよくわかりません。


最初に思いついたのが、まずは中学・高校の物理を勉強しようと思い、

いろいろと調べてみましたが、あるサイトで中学・高校の物理は大学のと

全然違うから勉強する必要はないとありました。このことについて、アトムさん

はどうお考えでしょうか?


そして、他の意見では物理現象を理解してから、数式による記述の勉強を

するというものでした。そこで紹介されていた物理現象を説明する本は

「橋本のはじめからていねいに」でした。しかし、これを読んでいきなり大学の

内容に移るのは無理だと思います。ほかに、物理現象を説明しているいい本

はありませんか?


以上のことについてアトムさんの考えが聞きたいです。

また、この2つ以外にいい勉強法があれば教えてください。

おすすめの物理の本などありましたら教えてください。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://letsphysics.blog17.fc2.com/tb.php/571-24f8c5ea

«  | HOME |  »

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

アトム 

アトム 

趣味   近所散策と物理

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。