2017-06

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≪ おもしろい話で理解する 材料力学入門 ALL ヒッグス粒子の発見 イアン・サンプル(ブルーバックス) ≫

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構造学再入門 デザイナーも構造に強くなろう

構造学再入門

新訂版 構造学再入門 デザイナーも構造に強くなろう 海野哲夫著(彰国社)

「かつて私は構造屋であった。というよりも、むしろ構造屋にさせられて
しまった,といった方が正しいのかも知れない。」という文章から始まる、
「はじめに」を読み、ずるずると引き込まれて読んでしまった。
内容は、半分くらい分かったような、分からないような、結局、建築と
いうのは、ある意味かなり適当にやってるのだという感想を持って読了した。
構造屋さんが、安全度をかなり高くとって設計しているのだろうとは思う
のだが、やはり良くわからないことがいっぱいあってもなんとかしなければ
ならないから安全度を高くとってなんとかするという印象である。ただし,
この本が,出版されたのは40年以上も前のことなので、現在ではコンピュ
ータの導入であらゆることが厳密に計算されるようになっているのかも
しれない。


この本は、様々な所から話が始まるが,上手い具合に構造の話に持ってゆく。
なんだか,漫才か落語を聞いているような感覚に近い。構造力学を勉強して
いて実際はどうなのよ?と思ったりするときも在るが,この本がそういった
疑問に現場の声を届けてくれるような気がする。この本をテキストとして使う
人はいないと思うが、構造力学再入門というタイトルだけで購入してしまうと
期待はずれになるかも知れない。この本は、構造屋のベテランと飲みにいった
席で、先輩が語る構造屋の勘所である。

tikaranoyajirushi.jpeg

この本の魅力にユーモアがあることはマチガイないが、ときにはかなり
ブラックなものも混じっている。その一つが、上のような図が入った
箇所である。引用すると、

力のもうひとつの性質は、力の通る線(作用線)の上ならば、力の位置
を動かしても,その効果は変わらないということである。分かりやすく
言えば、丸木橋に体重60kgの人が載れば600Nの力が丸木橋にかかった
ことになる。そこで,この人が,急に気が変わって自殺を試み、それに
成功した場合も,丸木橋に働く力はやっぱり同じ600Nなのである。
(引用終わり)

とまあ、ここだけ見れば冗談が過ぎるという人もいるだろうが、こんな
本を読んでいる読者が悪い影響を受けるとは思えない。


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