2017-10

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≪ ヒッグス粒子の発見 イアン・サンプル(ブルーバックス) ALL 主役はダーク  宇宙究極の謎に迫る ≫

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ざっくり分かる宇宙論



お、なんか変わったタイトルの本がでている。著者の潔い開き直り
が伝わってくるようである。

「ざっくりわかる宇宙論」 竹内薫 (ちくば新書)

ざっくりわかる、つまり、ざっくりとしかわからないけど、ざくりと
わかることは保証するという著者の強い意志。こういったタイトルを
付けるのは、本当に勇気がいることではないだろうか。

ちょうど良い分量なので出張中の移動時間にざっくりと読んでみた。
うーん、絶妙。将にざっくりと分かる!と感激をうけた。そして、
あちらこちらに軽い笑いどころがあって、読者を飽きさせない工夫が
ある。私は竹内さんのちょっとしたファンなのであるが、分かりやすく
説明する箇所と、これは説明できないけどこういう感じなんだよってい
う部分の配分がとても心地よいと感じている。良くあるパターンでは、
難しい箇所を説明しようと頑張って結局良く分からない上に相当な紙面
を割いて疲れたー、となるもの。竹内さんの本には、そういった箇所が
ない。少なくとも私はそう感じている。つまり、ざっくり感がとても良い
具合で、これこそ竹内節なのかなと、味わい深いクッキーをざっくりと
いただきながら読めるのである。

あと、もう一つは、竹内さんの著書(私はあまり多くを読んでいないのだが)
はポイントを絞って話題を展開してゆくということに関しては徹底している。
これも悪いパターンだと、ついつい、これも書きたい、あれも説明したい、
こんなんもあって、どうだい! 面白いだろ!?って感じで突っ走ってしまう
本が多いように感じるのだが、大抵の読者は、とてもその情報量の多さについ
てゆけない。竹内さんのものはミニマムを徹底的にくり返し、その上に幾つか
の情報が提供されるのだが、それらが徐々に、本当に徐々に、有機的繫がって
ゆく。


それで、読了後の感想は、本当にざっくりとだが、良くわかるように書かれた
本だと思う。数式は殆ど出てこない。相対性理論どころか、力学を知らない
人でも楽しめる一冊ではないかと思う。はじめにで竹内さんが明かしている
ことだが、これまで専門家から厳しい評価ばかりうけて心が折れていたそうで
ある。そんなときに、50歳にして初めて子どもを授かり心境の変化があった
ということらしい。科学の楽しさを多くの人に伝えるという面では、竹内さん
は大きく貢献していると思う。特に、子ども達のために、これからも楽しい本
を書き続けて欲しい。10年,20年と経てば、その子供達が未来を築いて
いますよ。

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