2017-03

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≪ 冷蔵庫と宇宙 ALL 見える!使える!化学熱力学入門 ≫

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物理学読本1 マックスウェルの魔 (戸田盛和著, 岩波書店)



世界的に有名な物理学者戸田盛和著の物理読本シリーズ1である。
戸田先生は統計力学や物性論で様々な賞を受賞しており、本も沢山
書いておられる。数年前に亡くなられたようである。ご冥福をお祈り
いたします。

さて、この物理読本シリーズ、4巻まであるようで、1.マックスウェルの魔
2.ミクロへ,さらにミクロへ 3.時間,空間,そして宇宙,そして4巻は
戸田先生の有名な仕事がある分野を含む4.ソリトン,カオス,フラクタル
となっている。このシリーズ、市の図書館でぱらぱらとめくったことがある
程度で読んだことがなかったが,最近エントロピーに凝っていて、マックス
ウェルの悪魔に関する書籍を幾つか買って読んでみた。その中の一冊として
購入したのが,戸田先生の「マックスウェルの魔」。

内容であるが、期待していた事とは異なり、熱力学の歴史を概観するという
ようなものであった。さすがに、物理の歴史にも詳しく、ガリレオやケプラ
ーなどの話も絡めて物理学全体の発展から、熱力学へと話が進んでくる。
話の流れもスムーズで、物理に関する説明も数式を殆ど使わずに直感的で分
かり易い。ただし、熱力学史というよりは、科学全体の発展の中で,熱力学
の誕生からエントロピーという概念に到達するまでの歴史を纏めている。
私としては、マックスウェルの悪魔に対する話を期待していたわけだが、
そしてタイトルもそれを期待させるものであったし。しかしながら,マック
スウェルの悪魔に関する話題もエントロピーに関する話題も、最後の方でち
ょっとふれられるだけで拍子抜けしてしまった。

だから、物理学の発展、特に熱力学周辺の歴史に興味の有る人にはお勧めだ
が,マックスウェルの悪魔やエントロピーなどについて突っ込んだ話を期待
して購入すると期待はずれになるだろう。対象とする読者としては、細かい
物理の内容まで理解するには多少知識が必要だが、物理史として読むなら高
校生くらいでも十分楽しめるものだと思う。



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