2017-06

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≪ 「情報数学のはなし」 大村平著(日科技連出版社) ALL 熱力学で理解する 化学反応のしくみ (ブルーバックス) ≫

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暗号解読 サイモン・シン著



「暗号解読」サイモン・シン著(新潮社)

暗号の歴史から始まって、現代のインタネットテクノロジーを支える
公開鍵暗号までをスリリングに描いた作品。サイモン・シンの作品は
以前「フェルマーの最終定理」を読んだのが最初で、今回が2冊目。
最初から最後まで読者を飽きさせることがないテンポで進んでゆく。
物語としても面白いことは勿論だが、数学や物理に関する解説もとて
も分りやすい。一番気に入った話は、後半にある古代文字を読み解く
人々の物語である。物理では「ヤングの実験」で知られるトマス・
ヤングがエジプトの古代文字、ヒエログリフの解読の糸口をつかみ、
その後、シャンポリオンにして失われた文字の知識が完全に解明され
たのである。ヒエログリフは紀元前三千年頃に刻まれたものもある
らしい。一度失われた文字が数千年の時を経て、我々に語りかけて来
たのである。将に男の浪漫であろう!(男に限定する必要はないのだが)
この話は、その後、アリス・コーバーからマイケル・ヴェントリス
とジョン・チャドウィックの線文字Bの解明へとつながる。因にアリ
ス・コーバーは男の浪漫を持つ女性である。 

暗号の歴史、古代文字の解明の話に続いて,最後の方は現代の
インター社会で使われる公開鍵暗号の話題に入ってゆく。この話も
とてもドラマチックに描かれている。恐らく実際に起こったことよりも
エキサイティングに演出されているのだと思うが、それはサイモン・
シンが、徹底的に取材し、これらの事件に関わった全ての人々を愛情
をもって描いているからだろう。将に暗号をキーワードにした人間ド
ラマの超大作である。

良い本に出会えて良かった。暗号に関して全くの素人でも、十分に楽
しめる一冊ですよ。是非,読んで下さい。

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