2008-08

近頃

最近は忙しくてなかなかブログの更新はできませんでした。我が家のPCが立続けに逝ってしまわれた4月から、新たな仕事を任されたり、育児疲れで妻がダウンしたりと大変な数ヶ月でした。残念なことに、以前ためて置いた物理用のシュミレーション・プログラムなどは、バイオ君が墓まで持っていってしまいました。そのショックからしばらくはイジケて居ましたが、最近やっと忙しいながらも時間を見つけてコツコツとプログラムを書いたり、新たな記事についての勉強を始めるようになりました。ネットからダウンロードした確立論や統計力学の講義ノートも殆ど消えてしまったのが痛いところですが、ボチボチ収集を再開します。以下は、ここ数ヶ月の近況報告、又は、雑記です。

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NHK プロフェッショナル 宮崎駿

妻がNHKプロフェッショナルを録画しておいたくれたので二人で見ることに。今回は映画監督の宮崎駿、もう知らない人はいない日本の、いや世界のトップといってもよいだろうアニメ界の巨匠。予想したとおりにドキュメンタリーとしては今一突っ込みきれていないと思う。しかしこれはある程度仕方ないというか、仕事中の宮崎駿にカメラを向けること自体勇気の要る作業であると思う。撮影中、宮崎駿に

「もう、カメラ回すのやめなよ」

と言われて、その日はあっさり取材が終わってしまう。仕事中の宮崎の出すオーラーは怖い。言葉はやさしくても、これ以上カメラ回すと「俺は本気で怒るぞ」というような凄みが伝わってくるのである。それはカメラを通してみた視聴者ですらそうだから、本人を目の前にして取材しているディレクターがカメラを置いたのも仕方ないと思えてくるのだ。今回の取材はディレクターが一人でハンディー・カメラを片手にならということでOKが出たものらしい。そういった訳でドキュメンタリーとしては非常に難しい。ある意味取材する側とされる側の戦いでもある。

いくつか記憶に残る言葉があったが、その一つに

「理想をもった現実主義」

というものがある。映画を作るという作業はビジネスである。締め切りが設定されれば、巨匠宮崎といえどその期限は守らなければならない。いつまでも理想を言っているわけにはいかない。しかし理想を忘れた現実主義者にはなりたくないと言うわけだ。これが本当に66歳の人なのか? と思えるほどすごいバイタリティーを持った人だ。

最後の方にはスタジオで司会を務める茂木健一郎と住吉美紀さんが直接宮崎駿にインタビューをするのだがこれが酷い。この二人は全くどういうつもりでインタビューしているんだと思えた。宮崎駿に向かい

「宮崎さんは映画監督として既に名声や地位を持った人なのに、なぜ映画を作り続けるのですか?」

というような内容の質問をする。本当にこいつはそんなつまらない質問をするために宮崎駿の貴重な時間を使っているのだろうか。この人の仕事を見て、ディレクターが取ってきた映像をみて、それでもそんなつまらない疑問がわくのだろうか。地位や名声のために映画を作る人に見えるのだろうか。これは宮崎駿を馬鹿にしているとも思われても仕方がないインタビューだったと思う。NHKももう少し考えて欲しいな・・・と呟いてしまった。

そういった様々な不満はあったが、なんと言っても宮崎駿というだけで番組はある程度面白くなる。不思議でもなんでもなく、彼が出るだけで視聴者をわくわくさせる物が確かにそこにはある。何気なくても彼の発する一言一言が哲学を帯びてくるから不思議だ。何かで成功する人というのはその事に留まらず人生に哲学を持っているということだろう。凄い人が作る凄い映画。もうこれは凄いに決まっているでしょう。次回作が楽しみだ。


最近の読書

最近買って読んだ本を2冊紹介しておきます。一冊目は「無限論の教室」以来すっかりお気に入りになった野矢茂樹著の「入門!論理学」です。スタイルは無限論の教室に似て、読みやすい論理学への入門書という感じでしょうか。(対話形式ではなく、講義形式ですけど)


大学時代に論理学の講義を受けたことがなかった私にとっては、へぇ、へぇの連発で、つまりの所は「数学の基礎みたいなもんだ。」という感想です。それもそのはずで、論理を学問するわけですからかなりの部分が数学にかぶるというか、すべての論理的な思考に関係してくるわけですからね。内容は、たぶん数学の基礎をしっかりとやっている人にとっては特に新しい事はないでしょう。たとえば、最初の方は「かつ=∧、または=∨、ならば= →」などをどう扱い、それらの否定をどう作るかという話から始まります。基礎的ですが、とてもわかりやすく著者のユーモアが論理学という硬いものを、なにか柔らかで親しみやすいものへと変えて見せてくれるのが楽しい一冊でした。



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さて二冊目は、ゲーデルの不完全性定理に関してなにか素人でもわかるような本はないか探した結果見つけた一冊、野崎昭弘著「不完全性定理」(ちくま学芸文庫)です。残念ながら不完全性定理について理解は深まりませんでしたが、読書としては非常に楽しめる一冊でした。特に公理系に関する数学の歴史をここまで丁寧に解説した一般書はなかなかないかもしれません。文庫で1100円は高いと妻には言われましたが、「こういう理系の本は売れないからこれくらいの値段でないと本を書く人がいないだろう。これでも安いくらいだ!」とかいって何とか納得してもらいました。いや実際、不完全性定理に関する一般向けの講義なんかが1万円くらいであったら喜んで受講費を払うと思います、いや2万出してもいい!? 

とりあえず読み終えましたが、まだまだ理解しきっていない箇所が多く、もう一度じっくり読み返してみたいと思います。ざーと読んだだけでもそれなりに楽しい本だと思うので、お勧め度は高いです。特に数学または公理系などに興味のある人なら文系の人にもわかりやすい一般向け解説書と言えると思います。

耳に残る

マニアの間では人気があるらしいが、あまり聞いた事がなかったので、はまることもなく、聞いたからといってもはまってもいなかったであろう。Tha Blue Herb。趣味がちょっと違う。トコナXの「こっちはポエムかいとるわけじゃねぇ」に激しく頷いた事があった。それでも復活すると聞いて気になったのでYouTubeってみるとありました。

うーん、分からんけどカッコいい(笑)

ラップ好きな人は一度聴いてください。Phase 3(Tha Blue Herb)

こっちはなかなかシュールで、ギクッとする。

野良犬(刀頭feat. ill-bosstino)

色々と耳に残るところはありますが、

「うじゃうじゃと人間はいるが、かまってくれる奴はだれもいない。」

........

「お前もそのうち、このての絶望を...」なんて野良犬に言われたら人生終わりな気がします。

博士の愛した数式 (小川洋子著, 新潮文庫)

文庫は古本屋に限るという妻が「博士の愛した数式はもう読んだ?」と訊くので、読んでないが興味はあると伝えた。すると妻はすぐさま¥250でBOOK-OFFから掘り出してきた。騒がれているものは後回しというヒネクレ根性があったが、¥250を無駄にする理由もないと読み始めて最初の数行で、笑いが吹き出た。

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愛よ愛よ (カナよカナよ) 

心にすーと染み込んで来るような澄んだ声。
そんな印象の夏川りみの「愛よ愛よ」を今聞いている。
ゆったりしたメロディーと沖縄の三味線が子守唄のように語りかけてくる。

「ああ、なんて心地良いのだろう」

歌詞カードを見ると、「作詞・作曲:宮沢和史 編曲:京田誠一」となっている。
そうか、宮沢和史ですか。と納得した。







       愛よ愛よ

   遠く遠く登る坂道 足をとめれば追い越されてゆく
   夢を見れば花火のように 残る夜空の暗さがしみる
   あなたがそっと微笑むだけで 温かくなる人がいるから
   がんばらないで たまには胸につかえた想いを聞かせてほしい
   愛よ(カナよ) 愛よ(カナよ) いとしい人よ
   この胸で眠りなさい


   「夏川りみ single collection vol.1から 
   作詞・作曲:宮沢和史 編曲:京田誠一」





二番には

「重い荷物一人でしょって 息を切らせば先を越される
 急いでゆけば短い命 のんびり行けば長い道のり」

という歌詞がある。 
長い道のりならば、一緒に笑う人が欲しい
のんびりと行こうかな、長い坂道

忙しい3月も終わりに近づき、一休みの週末

「うつ病の妻と共に」 御木達哉 文春文庫

感想を書くのが難しい本です。著者の経歴がユニークで、文章は読み安い、ただ一つ同じような記述が繰り返し出て来てちょっと気になります。それは著者が日記的な要素を取り入れてこれを書いたからだろうか。

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冬の思い出

久しぶりに広瀬香美の歌を聞いた。「プロミス」と「ピアニシモ」が私のお気に入りであるが、これらを聞くと少し切なくなる。言い古された事だが、広瀬香美はやっぱり冬の寒さの中で聞くと抜群に良い。 私の場合スキー場でよく聞いていた思い出があるため、これを聞くと粉雪が降るゲレンデを、ゆるやかに下降しつつ、足元が見えず宙を漂う感覚や、前の誰かの跡をすべり、そして私も誰かに後追いされる、そういったことが懐かしく思い出される。

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